2014/02/03 (月)

体調チェックはお口の中から!

みなさんは「未病」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?東洋医学の考え方の中で、病気というほどではないけれど、病気に向かいつつある状態を「未病」といいます。古来中国から伝わる予防医学の原点で、病気になってからではなく、病気になる前に治すことが大切だという考え方を表す言葉の一つです。また、東洋医学では、「舌は内臓の鏡」とされ、正常な舌は淡い紅色で白い舌苔が薄くついている状態であるとされています。もし、舌が正常な状態でなくなれば、何かの病気のサインかもしれませんので、気をつけるといいようです。

中国医学では、舌が白っぽくなりすぎて、普段よりもぽっちゃりした状態になると、体が弱ってきているサインとみます。疲れがたまってきたり、食生活が乱れたり、睡眠不足の状態が続いている状態など、体に負担がかかるような生活をしているかもしれません。この状態が続くと、風邪や貧血、うつなど様々な病気にかかりやすい状態にあると考えられ、早目に健康状態や生活習慣をチェックしたほうがいいとされています。

その他の変化としては、舌苔がはがれやすくボロボロな状態や、舌の両側に歯型がついてギザギザな状態になっているとき、舌の色が紫がかったり、紫色の斑点がついていたりする状態も、体調に気をつける必要があるサインととられるようです。

舌を見ただけでは、病院でのレントゲンなどの検査のように正確な診断はすることはできませんが、日頃からご自分の健康なときの口の中の状態を知っていると、病気に向かうサインではないかと気づくかもしれません。お口の中が何かいつもと違う様子だなと感じたときは、生活習慣を見直したり、休養を取ったり、心配なときは詳しい検査などを受けると安心です。いつもの歯磨きをされるときに、少しだけ鏡にご自分の舌を映してみてはいかがでしょうか。

参照:日本経済新聞 ホームページ

<2014年2月3日更新>

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